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お仕事ep.23 「ハプニングだらけの量産試作⑦」

ハプニングだらけの量産試作⑦

1日に配合違いのサンプル8種×厚み違いで合計20ロールくらいの試作品を作ってきた我ら。
常温放置しておくと劣化が心配なこともあって、翌日にチーム全員でA4サイズにカットすることになりました。


通常の配合品は問題なかったのです。
(一部、ダマダマになって上手く塗れてないものもあったけど、まぁそれはそれで)

問題はペーストに混ぜ込んでいる金属粉の粒子サイズを小さくしたもの。
塗布後に有機溶剤が飛ぶのに十分な温度をかけた乾燥オーブンを通過しているはずなのに、有機溶剤の匂いが残っているサンプルがいくつかあったのです。
多分粒子サイズが小さくなって、表面積が増えるので、ペースト内の有機溶剤が粒子の隙間にトラップされちゃうんでしょうね。
あとでTGーDTA(熱重量測定)をしたら、結構な量の有機溶剤が残っていたので。

ロールを開いた瞬間にぷわ~んと薫るシクロヘキサノンの香り…
地味に気持ち悪い。

この時ロールのカットをしていた場所は、実験室ではなく評価室。
評価室には実験室のように排気ドラフトが無いし、転落防止なのか窓も無いので換気ができず…







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