お仕事ep.23 「ハプニングだらけの量産試作⑦」
ハプニングだらけの量産試作⑦ 1日に配合違いのサンプル8種×厚み違いで合計20ロールくらいの試作品を作ってきた我ら。常温放置しておくと劣化が心配なこともあって、翌日にチーム全員でA4サイズにカットすることになりました。通常の配合品は問題なかったのです。(一部、ダマダマになって上手く塗れてないものもあったけど、まぁそれはそれで)問題はペーストに混ぜ込んでいる金属粉の粒子サイズを小さくしたもの。塗布後に有機溶剤が飛ぶのに十分な温度をかけた乾燥オーブンを通過しているはずなのに、有機溶剤の匂いが残っているサンプル ...
お仕事ep.22 「ハプニングだらけの量産試作⑥」
ハプニングだらけの量産試作⑤ 量産試作は、実験室レベルで条件がある程度固まってからやります。実験室で作るような少量サンプルの場合は、同じ性能のものを繰り返し作成できるようになっていても、いざスケールアップしてみたら全く上手くいかないことはよくあります。作る人も変わるし、混ぜる装置の種類も変わるし、フィルムにする装置も変わってしまうし、製造場所も変わってしまうので、我々も上手くいかない可能性は考えてはいます。が、流石に標準配合と思っていた配合の成形が不安定だと、その衝撃は大きいです。これまでがたまたま良かっ ...
お仕事ep.21 「ハプニングだらけの量産試作⑤」
ハプニングだらけの量産試作⑤ 前回、心優しい佐藤さんの力を借りてどうにか試作ラインに辿り着けた私。いよいよ人生初(そして最後の)量産ラインでの試作が始まる!!今回の試作では、金属粉が入ったペーストをコーターという装置に流してフィルム状に成形します。このペーストに入った金属粉ってのが厄介で、比重が重たいからペーストの中で沈んで凝集しちゃったりするんですよね。なので、凝集せずに均一な厚みのフィルムを成形できるか、フィルム塗布中に不具合は出ないかの確認をしつつ、製品化に向けてスペックが一緒のシートを大量にゲット ...
お仕事ep.20 「ハプニングだらけの量産試作④」
ハプニングだらけの量産試作④ 工場に辿り着いたものの、試作ラインの場所が分からず迷子になってしまった私。でも大丈夫!うちの会社では技術系社員は一人一台PHSを支給されるから、電話で聞けば良いもんね⭐︎ …なんて思ってたんですけど、誰にもつながらない。 試作ラインの周りは携帯もPHSも電波が弱いのか?誰にもつながらなかったんです。圧倒的絶望…やっぱりもう帰りたい…でも一応社会人なんで、やる気を振り絞って試作に行かずにお留守番しているメンバーにTeams(ビデオ会議)で窮状を訴えて、どうにか試作ラインに辿り着 ...
お仕事ep.19 「ハプニングだらけの量産試作③」
ハプニングだらけの量産試作③ 試作当日子どもを保育園に送り届けてから、車で約1時間の別工場に出勤。めっちゃ好い天気で、鼻歌混じりにご機嫌で向かってたら気づいちゃったんです。 あ、そういえば私、試作ラインの場所しらないや。 薄々ね、途中から察してはいたんですけどね!「ま、歩いてる人に聞けばいっかー⭐︎」って思ってたんですよ。そしたら、工場内に全然人がいないの!そもそもこっちの工場、人員配置が変わって往年の半分以下しか人がいない。その上、始業時間を過ぎてるから製造ラインの人たちも屋内に閉じこもっててるから、誰 ...
その他ep.4 「理系女と考古学④」
理系女と考古学④ 普通に生活していて古墳を掘る機会ってほぼ無いですよね。古墳を掘って、更に主体部(棺が埋まってた所)に入れることなんてもっと無いですよね。「折角だから入ろうぜ⭐︎」って誘われたら、入っちゃうでしょ?私は入っちゃいました。そして間近で錆びまくってボロボロの鉄刀を見た時に正気に返りました。 「私、今、人が埋まってたとこに土足で入り込んでる!!」 まぁそれを言ったら、地元農家のおじちゃんおばちゃんなんて私の数百倍踏みしめてるんですけど。 主体部の中は空っぽ 古墳の主体部には、古墳の主が埋葬されて ...
お仕事ep.18 「ハプニングだらけの量産試作②」
ハプニングだらけの量産試作② 危険物の運搬に必要な免状は私が持って行くことになりました。しかしここでまさかの事態。1日で試作を終わらせたいから、始業の8時半に間に合うように、こちらの工場を朝7時に出発することに!ちなみに普段いる工場から、試作ができるラインのある工場までは車で40分~60分(渋滞次第)かかります。この時、たぬぴよ家では夫がヨーロッパの方に1ヶ月ほど出張中(何してたのかはよく知らない)で、絶賛ワンオペ育児中。上の子は小学生なので、最悪1人で鍵を閉めて登校もできなくは無いけど、下の子の保育園は ...
その他ep.4 「理系女と考古学③」
理系女と考古学 私がまだ考古学サークルに入る前の話なんですが、トレンチ調査をしていたら高杯(たかつき)という土器の一種や、古墳の表面に装飾されていた葺石(ふきいし)などが出土しました。私が発掘に参加していたころには葺石が葺かれていた範囲を特定するために、浅めのトレンチが古墳の斜面に何本も掘られていて、漬物石みたいな大きさの石がゴロゴロ顔を出していました。しかし私の記憶の中の葺石といえば、古墳の斜面を登る時によろけて(地域住民が段々畑を作ってたり、土をとったりしていたので歩きにくかった)葺石ゾーンに足を入れ ...
お仕事ep.17 「ハプニングだらけの量産試作」
ハプニングだらけの量産試作 私が入社したのはリーマンショック後の2009年。本来なら新入社員は入社後に製造実習を3ヶ月くらいするはずが、その時は不況すぎて製造ラインがほとんど止まっていてできなかったんです。うちの会社でいうと、2009~2011年くらい入社の人は製造実習無し世代です。で、このマンガの時は私は入社13年目。チーム粉もんを卒業して、スマホ向けの放熱材料の開発テーマをしていた時の話です。もう初めての製造ラインにウッキウキですよ。 危険物取扱者という資格 危険物取扱者という資格は消防法で指定されて ...
お仕事ep.23 「ハプニングだらけの量産試作⑦」
ハプニングだらけの量産試作⑦ 1日に配合違いのサンプル8種×厚み違いで合計20ロールくらいの試作品を作ってきた我ら。常温放置しておくと劣化が心配なこともあって、翌日にチーム全員でA4サイズにカットすることになりました。通常の配合品は問題なかったのです。(一部、ダマダマになって上手く塗れてないものもあったけど、まぁそれはそれで)問題はペーストに混ぜ込んでいる金属粉の粒子サイズを小さくしたもの。塗布後に有機溶剤が飛ぶのに十分な温度をかけた乾燥オーブンを通過しているはずなのに、有機溶剤の匂いが残っているサンプル ...
お仕事ep.22 「ハプニングだらけの量産試作⑥」
ハプニングだらけの量産試作⑤ 量産試作は、実験室レベルで条件がある程度固まってからやります。実験室で作るような少量サンプルの場合は、同じ性能のものを繰り返し作成できるようになっていても、いざスケールアップしてみたら全く上手くいかないことはよくあります。作る人も変わるし、混ぜる装置の種類も変わるし、フィルムにする装置も変わってしまうし、製造場所も変わってしまうので、我々も上手くいかない可能性は考えてはいます。が、流石に標準配合と思っていた配合の成形が不安定だと、その衝撃は大きいです。これまでがたまたま良かっ ...
お仕事ep.21 「ハプニングだらけの量産試作⑤」
ハプニングだらけの量産試作⑤ 前回、心優しい佐藤さんの力を借りてどうにか試作ラインに辿り着けた私。いよいよ人生初(そして最後の)量産ラインでの試作が始まる!!今回の試作では、金属粉が入ったペーストをコーターという装置に流してフィルム状に成形します。このペーストに入った金属粉ってのが厄介で、比重が重たいからペーストの中で沈んで凝集しちゃったりするんですよね。なので、凝集せずに均一な厚みのフィルムを成形できるか、フィルム塗布中に不具合は出ないかの確認をしつつ、製品化に向けてスペックが一緒のシートを大量にゲット ...
お仕事ep.20 「ハプニングだらけの量産試作④」
ハプニングだらけの量産試作④ 工場に辿り着いたものの、試作ラインの場所が分からず迷子になってしまった私。でも大丈夫!うちの会社では技術系社員は一人一台PHSを支給されるから、電話で聞けば良いもんね⭐︎ …なんて思ってたんですけど、誰にもつながらない。 試作ラインの周りは携帯もPHSも電波が弱いのか?誰にもつながらなかったんです。圧倒的絶望…やっぱりもう帰りたい…でも一応社会人なんで、やる気を振り絞って試作に行かずにお留守番しているメンバーにTeams(ビデオ会議)で窮状を訴えて、どうにか試作ラインに辿り着 ...
お仕事ep.19 「ハプニングだらけの量産試作③」
ハプニングだらけの量産試作③ 試作当日子どもを保育園に送り届けてから、車で約1時間の別工場に出勤。めっちゃ好い天気で、鼻歌混じりにご機嫌で向かってたら気づいちゃったんです。 あ、そういえば私、試作ラインの場所しらないや。 薄々ね、途中から察してはいたんですけどね!「ま、歩いてる人に聞けばいっかー⭐︎」って思ってたんですよ。そしたら、工場内に全然人がいないの!そもそもこっちの工場、人員配置が変わって往年の半分以下しか人がいない。その上、始業時間を過ぎてるから製造ラインの人たちも屋内に閉じこもっててるから、誰 ...
お仕事ep.18 「ハプニングだらけの量産試作②」
ハプニングだらけの量産試作② 危険物の運搬に必要な免状は私が持って行くことになりました。しかしここでまさかの事態。1日で試作を終わらせたいから、始業の8時半に間に合うように、こちらの工場を朝7時に出発することに!ちなみに普段いる工場から、試作ができるラインのある工場までは車で40分~60分(渋滞次第)かかります。この時、たぬぴよ家では夫がヨーロッパの方に1ヶ月ほど出張中(何してたのかはよく知らない)で、絶賛ワンオペ育児中。上の子は小学生なので、最悪1人で鍵を閉めて登校もできなくは無いけど、下の子の保育園は ...
お仕事ep.17 「ハプニングだらけの量産試作」
ハプニングだらけの量産試作 私が入社したのはリーマンショック後の2009年。本来なら新入社員は入社後に製造実習を3ヶ月くらいするはずが、その時は不況すぎて製造ラインがほとんど止まっていてできなかったんです。うちの会社でいうと、2009~2011年くらい入社の人は製造実習無し世代です。で、このマンガの時は私は入社13年目。チーム粉もんを卒業して、スマホ向けの放熱材料の開発テーマをしていた時の話です。もう初めての製造ラインにウッキウキですよ。 危険物取扱者という資格 危険物取扱者という資格は消防法で指定されて ...
お仕事ep.16 「製造業ライフハック」
製造業ライフハック クリーンルームというと製造なイメージが強いかもしれませんが、開発部の人も結構クリーンルームに入る機会が多いです。特にスマホとかの精密部品の開発をしていると、試作も評価もクリーンルームでやる場合もあります。私はたまーにサンプル作りに必要な装置を借りに入るくらいでしたが、それでも髪の毛ぺっちゃんこになります。そんなお悩みをすぐさま解決してくれる姉さん。姉さんは私より10年くらい先に入社した人で、数々のエピソードを会社に残していった人です。このマンガではいつもぶっ飛んでる姉さんですが、現実の ...
お仕事ep.15 「黄金三角」
黄金三角 湿気が苦手な物質を使ったり、保管する時に使うのがデシケーターってやつです。両手で抱えられるくらいのコンパクトサイズから、身長越えの大きな棚スタイルのものまで色んなサイズがあります。私たちはこの時、A4サイズのシートを折りたたまずに入れられるイイ感じのサイズのデシケーターを探していて、その時に見つけたのが他チームが使っていた腰高サイズのデシケーター。中を覗きこんでみたら、金色のピカピカした三角錐のやつが何個も並んでて、なんだか大昔に読んだアルセーヌ・ルパンの黄金三角を思い出しちゃいました。アルセー ...
育児マンガep.6 「工場見学会」
工場見学会 私のいた会社はスマホとかPCとかの内部に入る部材をメインに作っているメーカーでした。フィルムとかシートは厚み5~50マイクロメートルくらい、サイズは搭載機種にあわせて変わるものの、スマホの中に入れるものだと幅5mmとかの細かいものが多かったので、剥離フィルムに貼りついた状態でロール供給が基本です。今時のスマホの中って色んな部品がぎっちり詰まっていて、全然余裕がない状態なんです。スマホメーカーさんは、「新しい機能追加のために、この部材を性能そのままで厚みを◯%カットしたい。できるか?できなきゃ他 ...
育児マンガep.5 「言葉を失った瞬間」
言葉を失った瞬間 下の子めめはとてもやんちゃな子です。そこらへんを駆け回って転んだり、高いところからジャンプして怒られたり、大声出したりと、大人しかった上の子とは大違い。そんな彼女、誰に似たのかめちゃくちゃ体が柔らかくて、足は180°パカーンと開きます。私の2番目の姉もそんなかんじだったので、たぬぴよ家の遺伝子のどこかに「体が柔らかくなる遺伝子」があるのかも?しれません。この日も保育園のお迎え時に先に走って行った彼女を追いかけたら、階段の踊り場の角でバレリーナみたいに足をパカーン開いていて、「何やってんだ ...
育児マンガep.4 「探偵ごっこ」
探偵ごっこ 下の子・めめ(4)、最近間違い探しにもハマってます。少し前までは、「アンパンマンを探せ!」シリーズが好きだったんですが、最近は「どこどこセブン」派です。そんなめめがよく観るのが、おしり探偵のアニメ、その中でも「おしりを探せ!」のコーナー。簡単に見つけられるのが良いみたいで、毎回大騒ぎしてみてます。ある時、一緒に観ていたおね(10)が閃いた、セロハンテープにマジックでおしりを描いて、部屋に貼ったのを探す遊び。発想自体はとても良い。壁に直接描かずに、セロハンテープに描いたあたりもとても良い。が、肝 ...
家族なマンガep.1 「BtoC企業の強み」
BtoC企業の強み 私はしがない化学系のBtoB企業に勤めていました。夫は同じ大学出身だけど機械系学部で、BtoC企業で働くクルマのエンジンの開発だか設計をしています。トミカとかにも採用されるようなメーカーなので、甥っ子たちの夫リスペクトがスゴイです。実家に帰省すると、滅多に会えない憧れのおじちゃんとして盛大な歓迎を受けます。血のつながった叔母ちゃんである私は、それを見てるだけ…切ない_:(´ཀ`」 ∠):ついでに実家のチワワも夫の膝の上に乗っかって動かなくなります。みんな、叔母ちゃんのことももっと歓迎し ...
育児マンガep.3 「トム失踪事件」
トム失踪事件 下の子・めめ(4)、保育園でお迎え待ちの間にトムとジェリーを観て以来、どハマり中です。子どもたちからのリクエストも多いのか、週一くらいでトムとジェリーを観ている気がします。トムとジェリーは私が生まれる前からの作品ですが、コミカルな動きとキャラクターの表情変化が今みてもとても面白いですよね。でもDVDで観ると、最初にライオンがガオー!って吼えて、そのまま本編が始まっちゃうんです。なので「トムとジェリーには歌があるのよ」と母が知識をひけらかして動画を見せてあげたら、そちらもどハマり。でもよく聞く ...
育児なマンガep.2 「スットロー事件簿」
スットロー事件簿 たぬぴよには娘が二人います。この話は上の子が5歳くらいの時、近くの某コーヒーチェーンでの出来事です。上の子は電車と絵本が好きなので、このカフェには度々お世話になりました。比較的駅チカ&カーブになっていることもあって、電車が減速してくれるのでとても電車が見やすいのです。そんなカフェで一息ついていると、娘が近くの席のソファ下にストローが落ちているのを発見。5歳くらいの子って、大人から常日頃言われていることを忠実に守ろうとしません?うちの子がまさにそれで、スットローを連呼し始めたのです。彼女、 ...
育児マンガ ep.1 「正直レビュー」
正直レビュー 上の子が生まれた時、確かに「おぎゃぁおぎゃぁ」泣いていたはず…なのに翌日会ったら、「ぴーぴー」泣いているなんて現実、受け止められます?私は一瞬、「よその子と入れ替わっちゃったかな?」と思いましたよ。でも生まれてすぐに足首に付けられるタグは確かに私の名前。…どういうことだ?!すぐさまネットで「新生児 ピーピー 泣く」って検索しても似たような話は出てこないし、なんかその他は至って普通なのでとりあえず様子見。でも一緒の日に男の子を生んだお母さんにポロっとこぼしたら、「産後ハイだなコイツ ...
その他ep.4 「理系女と考古学④」
理系女と考古学④ 普通に生活していて古墳を掘る機会ってほぼ無いですよね。古墳を掘って、更に主体部(棺が埋まってた所)に入れることなんてもっと無いですよね。「折角だから入ろうぜ⭐︎」って誘われたら、入っちゃうでしょ?私は入っちゃいました。そして間近で錆びまくってボロボロの鉄刀を見た時に正気に返りました。 「私、今、人が埋まってたとこに土足で入り込んでる!!」 まぁそれを言ったら、地元農家のおじちゃんおばちゃんなんて私の数百倍踏みしめてるんですけど。 主体部の中は空っぽ 古墳の主体部には、古墳の主が埋葬されて ...
その他ep.4 「理系女と考古学③」
理系女と考古学 私がまだ考古学サークルに入る前の話なんですが、トレンチ調査をしていたら高杯(たかつき)という土器の一種や、古墳の表面に装飾されていた葺石(ふきいし)などが出土しました。私が発掘に参加していたころには葺石が葺かれていた範囲を特定するために、浅めのトレンチが古墳の斜面に何本も掘られていて、漬物石みたいな大きさの石がゴロゴロ顔を出していました。しかし私の記憶の中の葺石といえば、古墳の斜面を登る時によろけて(地域住民が段々畑を作ってたり、土をとったりしていたので歩きにくかった)葺石ゾーンに足を入れ ...
その他ep.3 「理系女と考古学②」
理系女と考古学② 私が発掘調査に参加していた古墳は、考古学サークルの先輩が発見して、その後国の指定遺跡にもなった結構立派な前方後円墳です。この古墳、発見されたのが1980年代で、整備が完了したのが2010年代なので、だいたい30年くらいかかってます。その間にトレンチっていう地層観察したり、出土品が出てくるかを調べるための堀を70本近く掘っては測量してを繰り返してました。このトレンチの断面を見てみると、古墳を作った時の盛り土と、その後に自然と堆積した土では色が違います。古墳の色んな場所での断面地層を繋ぎ合わ ...
その他ep.2 「理系女と考古学」
理系女と考古学 理系な私ですが、マスターキートンというマンガに影響を受けて、たまたま大学にあった考古学サークルに入会しました。考古学っていうと文系なイメージが強いけど、経済学部とか教育学部、理学部に工学部と、いろんな学部の人が在籍してました。私が考古学サークルに在籍していた時、ちょうど近くで国指定の古墳の発掘調査が行われていたこともあり、毎年夏休みはサークルのみんなで発掘合宿に行ってました。発掘のイメージってなんとなく、ハケとかを使って遺物を発見したりするイメージが強いですよね。でも実際には、邪魔な木を切 ...
その他ep.1 「チーム粉もん vs お金」
いつのことだったかな~ちょっと記憶があやふやなんですけど、たぶん2015年かそれくらいの話だと思うんですよね。副業大好きなボブが、どこからかビットコインの話を仕入れてきて、チーム粉もんのみんなに紹介したんですよ。でも当時って、まだ仮想通貨もブロックチェーンも全く世間に認知されていなかったので、なんかただの怪しい詐欺っぽい話かと思っちゃったんですよね。ちなみに私は今でもビットコインがなんで価値があるのかの根本を理解できていませんけど。でもそこでボブとボリさんの2人は何枚かビットコインを購入したんです。「すご ...