理系女と考古学②


私が発掘調査に参加していた古墳は、考古学サークルの先輩が発見して、その後国の指定遺跡にもなった結構立派な前方後円墳です。
この古墳、発見されたのが1980年代で、整備が完了したのが2010年代なので、だいたい30年くらいかかってます。
その間にトレンチっていう地層観察したり、出土品が出てくるかを調べるための堀を70本近く掘っては測量してを繰り返してました。
このトレンチの断面を見てみると、古墳を作った時の盛り土と、その後に自然と堆積した土では色が違います。
古墳の色んな場所での断面地層を繋ぎ合わせると、古墳本来の形が推測できるようになります。
私が発掘調査に参加していた古墳を主に掘っていたのは、地元の農家のおじちゃん・おばちゃんアルバイトのみなさん。
測量と地層観察は発見者である先輩のご縁で、我ら大学の考古学サークル。
陣頭指揮を取る調査主任は発見者の先輩。
最低賃金が650円くらいの時代に、宿泊費とご飯代を引いて日当8,000円くらいもらえて、趣味と実益を兼ねた最高の場でした。
懺悔しときます
このマンガ、理系女が古墳の発掘に参加しただけのマンガであって、理系の知識と考古学を組み合わせた話じゃないから、タイトル設定ミスったなと最近気づいた。
「理系×考古学なら、科学の知識を駆使して出土品の年代調査をしたマンガとかイイね!」ってAIに提案されて気づいた。
んー、そういうのはね、理学部の地球科学科とかに在籍する人とか研究機関がマンガにしてくれることを期待しましょう。
私はあくまでサークルで古墳の発掘調査に参加していただけなので、そこまではしていないのです。ごめんね。