開発部と特許②


大学とか研究機関はどうか知りませんが、メーカーで特許を出すと何かと報奨金を貰うことができるのです。
うちの会社では、特許の元ネタとなる発明報告書を知的財産課に提出すると報奨金が出ます。
フォーマットに沿ってちゃんと記入してあれば、例え特許にはならないような技術内容であっても3,000円は最低貰えます。
技術的に重要な内容で、記載事項もしっかりしていると確か2万円くらい?貰えたはず(←そんな評価を貰ったことがないのであやふや)
そして弁理士の先生との打ち合わせを経て、特許が出願されると2万円。
先ほどの発明報告書は個人が貰うのに対して、出願の時の報奨金は共同発明者で山分けなので、1人当たり数千円。
額としては少ないけど、みんなで何件も特許を出すとチリつもで結構な額になります。
私より少し上の世代は就職氷河期に入社した優秀かつ個性的な人だらけで、「特許書くの楽しーい!」と言って年間何件も特許を出す人が数人いたので、同じチームの人はかなりの報奨金をもらえたことだと思います。
まぁ、そんな人も数年前に転職して行っちゃったんですけど_:(´ཀ`」 ∠):
さらにうちの会社では年に一回、売り上げに貢献したチームに対して報奨金が出ていました。
こちらは額は大きいけど、表彰式と社内報やらホームページやらで取り上げられちゃうので、人見知りな開発部員にとってはちょっと胃が…
まぁ嬉しいんですけどね!
なんか「がっちり!」みたいなポーズ取らされがちなので、しばらく会う人みんなにからかわれちゃうのがちょっと…
報奨金は給与所得ではなく雑所得
ちなみにこの特許関連で貰える報奨金、給与とは別ものなんです。
なので給与口座ではなく、経費精算口座に入金されるので、家庭持ちの人の秘密のお小遣いというか副収入みたいなかんじ。
先輩たちが特許をいっぱい書いていたのは、純粋に特許を書く楽しみ+お小遣いゲットのためなんです。
税法上の扱いとしては雑所得に該当するので、年間20万以上もらう場合は確定申告が必要です。